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2010年8月 3日 (火)

ジョアンヌ オッペンハイム著『親愛なるブリードさまー強制収容された日系二世とアメリカ人図書館司書の物語』を読みました。

こんにちは(*^^)v

今日は21冊目の本のお話を。

親愛なるブリードさま―強制収容された日系二世とアメリカ人図書館司書の物語 Book 親愛なるブリードさま―強制収容された日系二世とアメリカ人図書館司書の物語

著者:ジョアンヌ オッペンハイム
販売元:柏書房
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たまたま、図書館でブラウジングをしていて見つけた本なのですが、
タイトルにひかれ、速攻で借りました。

サンディエゴの児童担当の図書館司書・クララ・ブリードと
熱心な利用者だった日系2世の子どもたちの交流の
ノンフィクションです。

時代は太平洋戦争時、
日系アメリカ人は安全を守るためと称して
一箇所に集められます。
安全を守るためといいつつも、
銃は日系人に向けられ、実際は
今までの生活を奪われ、非常に過酷な土地での「強制収容所」の生活。

日本軍はアメリカ人にとって敵であるが
日系人は祖先は日本人であってもアメリカ市民であり、
差別されることはおかしいとして
クララは子どもたちに自分あてのはがきを渡して
移転先からそれを出すように話します。

子どもたちの移転先がわかると
子どもたちに本を送り、必要なものがあれば
子どもたちからも為替(?)を送り、
クララにお願いして送ってもらったり、
彼らからの手作りの品を貰ったり・・・の
交流が続きました。

収容所内に図書室ができたことがわかれば
そこにおくための本を都合をつけて
寄贈したり、
雑誌に批判の記事を載せたりして
この政策は間違っていることを訴えました。

たくさんの図書館員がそれに賛同して
本を集めてくれたりもしていたことが
書かれていました。

その頃、子どもたちだった彼らは
本当にクララのことが大好きで
とても感謝していることの
インタビューも載っていて
とてもとても感動しました。

自分だったらどうしていただろうと。
司書はこうでありたいと心から思いました。

アメリカやヨーロッパの図書館員は
1つの職業としてとても認められていて
日本のようになれてきた頃に期限が切れて続けられなくなったり、
職業というよりも有料ボランティア程度の、
とても生活保障がされているとは
いえない状態で働いている人がとても多い中、
このような勇気ある図書館員に果たして自分はなれるのだろうかと
変なところでちょっと悲しくなりました。

まあ、すごい人でないと、図書館員になれないのだから
アメリカやヨーロッパで司書をしたいと思っても
私なんかじゃ全然ムリだろうけど^_^;・・・とほほ。

日系1世と日系2世の立場の違いも
この本でわかりましたし
学ぶところの多い本でした。

図書館員の方は知ってて当たり前の本なのかな?
無知でスミマセン。

日系人の話で
かなり前にみた
『ヒマラヤ杉に降る雪』を思い出しました。

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これもまた日系人の過酷な立場を知る作品でした。

あと『東京ローズ』(中央公論社:上坂 冬子著)とか。

この本は借りたけど読みきれてないで返却してしまったので
読みたい本リストに入れたいと思ってます。

今日はここまで。

ではでは。

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